先日、フランクリンレンズの作製依頼がありました。
「フランクリンレンズ」に聞き馴染みがない方もいらっしゃるかもしれませんが、これも遠近両用レンズのひとつです。
今は境目がない累進多焦点レンズというものが主流となっていますが、
累進レンズの前はバイフォーカルレンズという二重焦点レンズが遠近両用レンズとして
販売されていました。
その前はというとフランクリンレンズという作り方で、
遠く用のレンズと近く用のレンズをそれぞれ上側下側に削って、合わさる部分を水平に削ってから、
フレームで締め付けて固定するというやり方がありました。
最初に作ったのは、アメリカの独立宣言の起草者の一人、
ベンジャミン・フランクリンだと言われていて、その名前を取ってフランクリンレンズと言うそうです。
先日、あるお客様が来店され、フランクリンレンズを作ってほしいと依頼されました。
私も作ったことはないので、初めて作らせていただきました。
とても難しかったですが、すごく良い経験を積ませていただいたことに感謝いたします。
出来上がりはこんな感じになりました。

新しく考えていた、歪みを極力抑えた作り方を導入してみました。
かなり歪みが無くなっています。
(ちなみにレンズは4枚必要になるので、レンズ代金は通常の倍になりますことと、加工料が別途必要になります。)