メガネは車内に置きっぱなしにしないで!!岸川眼鏡店主のひとりごと 福岡市早良区メガネ

久々のひとり言です

暑くなってきたきました!! もう夏になってしまいます。

気温も30度を超える日々が今後は増えていくと思いますが、ご注意いただきたいのが

 

 

車内に眼鏡を置きっぱなしにしないでください!!

 

 

メガネを運転の時だけかける人は 特にご注意ください。

 

うっかり車内に置き忘れてきてませんか?

 

 

昨今メガネレンズはプラスチック製がほとんどですが、

実はプラスチックレンズは熱に弱いんです。

 

炎天下の駐車で真夏の車内温度は70度を超えることもあります。

炎天下では、エアコンを停止させてから約15分で10度、約30分で15度~20度も車内温度が上昇する可能性があると

いわれています。

炎天下の車内はサウナ状態と化すため、急激な速度で上昇する車内に、

メガネを置きっぱなしにすると、レンズが傷んでしまいます。

熱によって、レンズのコーティングにひび割れが起きてしまいます。これを「クラック」と言います。

 

写真を見ていただくとわかると思いますが、黒い台の上で正常なコーティングのレンズと

クラックが入ったレンズを並べて蛍光灯の反射光を見比べてみました。

※左がクラックの入ったレンズ

 

このようにレンズ表面にひび割れが起こり、

反射光がにじんで見えます。

この状態で眼鏡をかけると、視界が曇ったように見えて、光源が滲んだように見えます。

この状態で眼鏡をかけてしまうと、大変危険です。

 

 

 

さてコーティングとクラックについて簡単に説明すると、

めがねレンズの表面にはキズや反射などを防止するために、薄い膜をはった「コーティング」という加工がされています。しかも、その膜は1層ではありません。レンズを保護するための「ハードコート」、その上にレンズの反射を防ぐ「反射防止コート」、そして一番表面には水や油などの汚れを防ぐための「撥水コート」が施されています。全部で3層にもわたってコーティングされているのです。

このコーティングされたレンズが高温にさらされると、どうなるのでしょうか。

レンズ本体の材質は高温になると膨張しますが、コートはレンズほど膨張しません。

その結果、レンズが膨張してしまうとコーティングがその膨張についていけず、ひび割れてしまいます。このひび割れをクラックと言います。

レンズはクラックを起こしてしまうとコーティングのやり直しができません。

↑正常なレンズ

 

ですから、レンズを丸ごと交換することになってしまいます。

↑クラックの入ったレンズ

 

クラックを起こさないためにも、メガネは、車内に置きっぱなしにしないでくださいね。