疲れ目、眼精疲労って何だろう?
昨年のひとり言にも書いたのですが、疲れ目、眼精疲労についてもう少し詳しく書いてみました。
見たいものを見るとき、目のピントは「毛様体筋」という筋肉の働きで目の中のレンズである「水晶体」の厚さを変えることによりピント調節されています。
例えば、目から40~50センチという近距離の画面を凝視し続けるということは、
「毛様体筋」を収縮させ続け、水晶体を膨張させ光の屈折度を強めておかなければならない
ということになります。
(筋肉は収縮時には負担が大きく、弛緩時には負担が小さくなります。)
毛様体筋の代わりにほかの筋肉で説明すると…
二の腕に力こぶを作ってください。
上腕二頭筋が収縮して力こぶができますよね。
そしてその筋肉に負担がかかっていることは実感できます。
瞬間的に力こぶを作るのは簡単でも、それを長時間続けると筋肉の負担は増加します。
上腕二頭筋がこわばってきて、パンパンになりますよね。
腕がプルプルしてきたり
すごくきつくなってきて
翌日筋肉痛になったりしますよね。
ちなみに私は翌々日に筋肉痛が来ます(笑)
さて本題に戻りますが、
パソコンや読書などの近くを見る作業を長時間続けると、毛様体筋がこわばってしまい
柔軟性を失うために遠くのモノを見た時にピントを合わせるのが難しくなります。
毛様体筋が疲労してくると、やがてピント調節に手間取るようになり「疲れやかすみ」などの症状が現れてくるのです。
日々の目の疲れも放っておくと、慢性化や、視力低下や集中力・やる気の低下に結びつきます。できるだけその日の内に疲れをとるようにしましょう。
よく巷では「疲れ目」や「眼精疲労」という言葉を耳にしますが、厳密にいうとこの2つは異なる意味をもっています。
「疲れ目」は、一晩ぐっすり眠れば疲れがとれてしまうもの。
「眼精疲労」は眠ったり休憩をとっても目の痛み・かすみ、頭痛などが残り、
また回復したと思ってもすぐまた目の疲れが出てきたりして、慢性化する症状のことを指します。
自覚症状としては、疲労による目の充血、かすみ、視力の低下、ドライアイ、などがあげられますが、
症状が進むと肩こり、頭痛などが起こったり、ひどい場合吐き気をもよおしたりすることも。
「たかが疲れ目」と放っておくと、大変なことになってしまうので、しっかりとケアをしていきましょう。
―眼精疲労の原因は?―
眼精疲労はほとんどの場合パソコン、テレビ、DVD、ゲーム、読書など、目を酷使することによって起きます。
回復のためには眼精疲労の原因を突き止めることが必須。
あなたの眼精疲労の原因は何ですか?
以下をチェックしてみてください。
◆パソコンのディスプレイやキーボードは、目の位置よりも下にありますか?
キーボードはもちろん、ディスプレイも目より下の位置に置くことが大切です。ディスプレイは床に対して直角ではなく、少しだけ天井に向けて斜めに設定すると良いでしょう。
◆机に向かう際、猫背になったり体をゆがめていたりしませんか?
背中のカーブに沿った椅子に、深く腰をかけましょう。足裏全体が床に接するような姿勢が理想です。目からディスプレイまでの距離が十分に離れるように、工夫してみてください。
◆机の上の明るさは十分ですか? 直射日光の下で読み書きしていませんか?
白熱灯程度の明るさが理想ですが、直射日光など強い光は逆に目に悪影響を与えます。
◆続けて長時間、スマホやパソコンを見続けていませんか?
20分ごとに、20秒、20フィート(約6m)先をぼんやり見て、
目を休めることが大切です。
日常生活でできる、目の疲労回復法
目に負担をかけないように注意していても、ついつい仕事やゲームに熱中してしまうこともありますよね。
そんな時は手軽にできるこんな疲労回復法はいかがですか?
カンタンにできる疲れ目対処法をお伝えします。
→疲れ目、眼精疲労って何だろう?②~対策編~につづく