紫外線って何?

紫外線ってよく聞く言葉ですが、ご存じですか?

皆さんは虹を見たことがありますよね?

(ザ ストリートスライダースの「虹を見たかい」は名曲です、話がそれましたが・・・)

虹というのは、太陽から地球に届いた光が、空気中の水分を通過することで赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の7色に分かれて見える現象のことをさします。この7色が、人が目にすることができる光、「可視光線」です。

でも、太陽から届く光はこれだけではありません。「可視光線」ではない、目に見えない光があります。その代表的なものが、「紫外線」「赤外線」です。

紫の外側に位置するために紫外線、(昭和35年)以前の呼び名は菫外線(きんがいせん)

とも言ったそうです。英語にするとUltra(端、極端)Violet(紫)

つまり「紫の外の光線」ということになります。化粧品などで使われる「UVカット」という言葉の「UV」とはここからきています。

その中でも波長の長いものからUV-A、UV-B、UV-Cの3つに分けられます。

では、この3つのUVはどんな影響をもたらすのか? 下の図を見てみると・・・

悪いイメージばかりが先行している紫外線ですが、

実は骨にとって重要なカルシウムの代謝を調節するビタミンDの合成を助けたり、

スリッパや給食施設などの室内での殺菌に利用されるなど、人類にとって必ずしも「悪者」というわけではないのです。

また、長い時間日光に当たると、運動などをしなくても「疲れた」と感じたことはないでしょうか。実は、紫外線を目に照射した動物実験によると、疲労の際に見られる物質が血中に増加していたことがわかったそうです。

体はこれに対抗するため、ステロイドホルモンなどの合成とともに血液中のブドウ糖を増やすなどしてエネルギー代謝を活発にします。このため、ホルモン合成に必要なパントテン酸(ビタミンB群の一つ)や、ブドウ糖の代謝に必要なビタミンB1などのビタミンが必要になってきます。
海や山へ行き、日光に長時間当たって「疲れたな」と思ったら、ビタミンB1などビタミンB群の補給も考えるとよいみたいです、何事も適度にすることが肝心なんですね。